みなさん、高音は声量を上げて迫力のある歌い方をしなければいけないと思っていませんか?
- 憧れの歌手みたいに迫力のある高音を出したい!
- 声量を上げないと高音が出ないと思ってる
- 声量が大きい方が良いに決まってるじゃないか!
プロの歌を聞いていると、高音になるほど迫力があるように感じるのは間違いないです。
自分自身も、昔は高音になるほど声量を上げて、必死にプロの歌を再現しようとしていました。
しかし、今では高音で大きい声を出そうとしないように気をつけています。
なぜなら、大きい声で高音を出そうとするとしんどいだけですし、大きい声を出さなくても迫力ある高音は出せるからです。
もしも「高音では大きい声を出さないといけない」と思っているならそれは間違いです。
「大きい声を出さないといけない!大きい声の方が気持ちいい!上手く聞こえるはずだ!」と思っているのは自分だけで、あなたの歌を聞いている人は「声量を抑えた歌い方の方が聞き心地が良い」と回答する人が多いかもしれませんよ?
今回は高音で声量を抑える効果をご紹介します!
1、喉の力みが軽減される
声量を抑える最もわかりやすい効果は、喉の力みが軽減されることでしょう。
声量を出すということは、その分だけ体のエネルギーを使うから大きい音が出ているのです。
エネルギーを使うということは声を出す事に関与する筋肉がより大きく働いていて、喉の筋肉もより強く働いているからですね。
よく「大きい声を出さないと高音がでない」という方がいますが、それは小さい声で高音を出す事が苦手なだけです。
これは不自然な状態で、改善しなければならない問題です。
小さい声で高音を出す事が簡単になれば、最終的には必ず「大きい声より、小さい声で高音を出すほうが楽だ」と感じられます。
2、スムーズにミックスボイスに移行できる
なぜスムーズにミックスボイスに移行できるのか?
それは高音になるほど大きい声を出そうとするとき、同時に地声感を維持しようと頑張ってしまっているからです。
高音になるほど、裏声に近い声にグラデーション的に変わっていくものです。
ということは、地声っぽい感覚が少しずつ薄れていき、声は少しずつ軽く、響きは裏声に近づいていきます。
それなのに「大きい声を出したい!」と考えると、高音にいくにつれて声が薄くなっていく自然な変化に抗ってしまうことになりますよね。
高音になるほど地声の感覚が薄れていくことを受け入れることで、地声を張り上げてしまうなどの問題が解決できるようになります。
3、聞き心地が良くなる
なぜ高音になるほど大きい声を出そうとしてしまうのでしょうか。
それは根本的に、その方が自分の中で一番良い声が出ると思っているからですよね?
でも、本当にそうでしょうか?
僕自身、ミックスボイスを出せるようになった後も同じように考えていました。
そんなある日、自分の歌を録音していたときの事です。
頑張って高音を出して「凄く上手く高音がでた!」と感じていたのに、録音した歌を聞いてみるとイマイチ。
少し苦しそうだし、歌手本人より辛そうに聞こえる。なんだかうるさく感じる。
自分では上手くキマって、気持ちよく出せたはずだったのに。
そこで試しに「これじゃあ迫力が足りないだろう」と感じるレベルまで声量を抑えて歌って録音。
歌っているときは「裏声っぽく聞こえるだろうなぁ」とか「あまり気持ちよくないなぁ」と感じていたのを今でも覚えています。
その結果はというと、声量を抑えた歌のほうが自然で、高音に違和感がない。
声は安定しているし、耳障りな感じがなくなりました。
こうして自分の中で感じる音と、実際に鳴っている音とのギャップに気が付きました。
「頑張って声量を上げる必要はないんだ、むしろ聞き心地が悪くなるんだ」と。
しばらくは声量を抑えて歌うことに違和感がありましたが、何度もカラオケで練習して適切な声量を覚えていきました。
高音で声が大きくしてしまう自覚があったら、ぜひ声量を抑えた歌い方と比較してみてください。
まとめ:声量を抑えた自分の歌を録音してみて!
今回は高音で声量を抑える効果をご紹介しました。
まず声量を抑えると高音が出しにくいと感じる人は、声量を抑えて高音を出す練習が必要です。
そんな方にはこの記事で紹介している本のトレーニングがおすすめです。
小さい声でボイトレすることで、小さい声のコントロールが着実に上手くなります。
頑張りましょう!
そして、声量を抑えることに抵抗がある方は、自分の歌を録音して聴き比べてみてください。
声量を抑えても、意外と高音の迫力は下がりませんし、むしろ聞き心地が良くなる可能性があります。
是非参考にしてみてくださいね!
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