歌う時に最適な口の開き方を教えてください。
「縦に指2本」とか「口角を上げる」とか言いますよね?
口の開き方は凄く奥が深いです。
開き方で「声」が変わるのはもちろん、歌いやすさも変わりますからね。
今回は「歌に最適な口の開き方」についてお答えしていきます。
結論:正解はありません。
口の開き方に正解はありません。
あなたがどんな声を出したいのか?
歌手がどんな口の開け方をしているのか?
聞き手が求める声はどんな口の開け方なら実現できるのか?
それによって口をほとんど動かさない方がいい場合もあれば、
大きく口を開けた方が良い場合もあります。
更には曲の中の部分部分で、
最適な開け方が細かく変わったりもします。
理由:曲や歌手によって正解が変わる
口をあまり開けずに歌うと、どういう声がでるでしょうか?
それは「口をあまり開けずに歌っているような声」です。
滑舌が良い、自然、余裕がある、軽い声、ポップス向き
こんな印象のある声がでてきます。
対して、
口を大きく開けて歌うと、どういう声がでるでしょうか?
「口を大きく開けて歌っているような声」ですよね。
母音が強い、迫力がある、重い声、叫んでいるような感じ
こんな印象でしょうか。
口の開け方によって違う特徴があるということは、
すなわちその曲をどういう声で歌いたいかによって最適な口の開け方は変わるということです。
それを間違えると不自然な歌になってしまい、
聞き手を不快に感じさせてしまう可能性が高まります。
そして、実はボイトレをしている人に不自然な歌になっている人が多くいるのです。
というのも、
僕はボイトレをしている人の歌を聞くと結構わかります。
なぜなら不自然な声の出し方になっている人が多いからです。
ボイトレでは「口は大きく開けるものだ!」とか、
「縦に指2本開けるのが最適です」とか、
「口をしっかり開けないと、高い声がでません」
というように、何らかの正解の基準を教えられることが多いのです。
生徒は基本的に知識を持たずに教わりますから
「先生がそう言うなら、それが正解なんだ」
と思ってしまいますよね。
真面目な人ほど歌の中でも教わった事を発揮しようとしますので、
出したい声よりも口の開け方を優先してしまい、
その結果不自然な歌い方が生まれるのです。
「出したい声」を優先して考え、
それに合わせた口の開け方があるという事を忘れないでください。
不自然な歌い方になってしまわないように、
狙った声に合わせて口の開け方を意識していきましょう。
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