高音の出し方は2冊のボイトレ本だけで習得できる

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ボイトレ初心者

・「これをやればいい!」っていう高音の練習方法を知りたい。
・ボイトレ本は何がおすすめ?

この記事では、ボイトレ本だけでミックスボイスを習得した僕がオススメの2冊を紹介します。

僕はこれまで20冊以上のボイトレ本を読み、試行錯誤を繰り返してきました。
その中でも本当に役に立ったのは、この記事で紹介する2冊だけでした。

これで遠回りして時間を無駄にすることなく、最短距離で高音の出し方を習得できるはずです。

ただし練習するときのコツや、逆に「これは注意!」というポイントもあります。
そのあたりもご紹介していきますね。

目次

結論:高音を出すために必要なのはこの2冊

一冊目:通称「ジャイアン本」

今ある程度高音が出せる人にも、初めに必ずやってほしい一冊です。

ジャイアンだって歌がうまくなる!音痴も直る♪奇跡のボイストレーニング

私はこの本で高音とビブラートを習得。
歌でもhiC辺りまでは安定して扱えるレベルになりました。

二冊目:通称「フースラー本」

この本は以下のレベルまで達した方におすすめしたい本です。

ボーカリストのためのフースラーメソード 驚異の声域拡大をもたらすアンザッツとは?

※現在書籍版は高額でしか手に入らないようです。電子書籍版(Kindle版)を購入しましょう。

僕はこの本のトレーニングによって、こんな上達がありました。

  • 「ジャイアン本」のトレーニングメニューを高いクオリティでこなせるようになった
  • 歌でもそれなりに高音が出せるようになった
  • 歌の中でビブラートを使えるようになった

「ジャイアン本」だけではできなかった技術を習得できた本です。
高音で喉を緊張させてしまう癖の改善、呼気量を繊細にコントロールした歌い方、がなり声など。

まずは「ジャイアン本」を完璧にしよう

この本をやる前、すでに20冊近いボイトレ本に触れていました。
しかし自分の歌が上達したことはありませんでした。

そんな僕が、初めて意味のあるボイトレをしていると実感できた一冊です。

高音の悩みが解決

私はこの本を実践する前、高音に対してこんな悩みを抱えていました。

  • 高音を出しているときの自分の声が嫌い
  • いくら練習しても高音で声が裏返ってしまう
  • ボイトレでは高音を出せるのに、歌では全く成果がでない

この本はこれらの悩みを全て解決してくれました。

当時、録音した自分の声が明らかに良い声になっていく事に驚きました。

また、この本は小さい声でのボイトレを推奨しているのがポイントです。

「小さい声でどうすれば安定した声を出せるのだろう?」
と常に意識しながら練習できますので、自然と小さい声をコントロールするスキルが身につきます。

小さい声で高音を出せるようになると、もちろん声の迫力を犠牲にすることにはなります。
しかし省エネで安定した声で歌えるようになります。

そしてエッジボイスを絡めた高音トレーニングもポイントです。
これで声帯を閉じる感覚が養われ、声が意図せず裏返ってしまうことがなくなりました。

そうやって課題をクリアしていくうち、
自然と歌の中でも安定した高音を出せるようになりました。

小さい声をコントロールする技術が身につく

昔は「小さい声をコントロールできること」の重要性をわかっていませんでした。

しかし小さい声のメリットはたくさんあります。

  • 小さい声を意識すると、余計な喉の力みが入りづらくなる
  • 歌の中で高音が苦しいとき、声量を下げて安定させる事ができる
  • 抑揚のある歌を歌える

小さい声のコントロールは歌う上で必須とも言えるスキルです。

この本で習得してしまいましょう。

ビブラートもこの本で習得できた

この本をやるまで、僕は全くビブラートができませんでした。

そんなセンスの無い僕がビブラートを習得できたトレーニングメニューまで入っています。

ビブラートというのは「この人歌が上手いな」と思ってもらえる基準の中で、最もわかりやすく、高音と比べて練習すれば確実に習得できるスキルです。
これからボイトレする人には、一番初めに習得してほしいですね。

ビブラートについては以下の記事でまとめています。

注意1:呼吸のトレーニングは飛ばすべきか

この本では腹式呼吸を推奨しており、初めに呼吸のトレーニングがあります。

呼吸ついては賛否両論あるかもしれませんが、私は腹式呼吸は必要ないと考えています。

なぜなら、今の自分自身が腹式呼吸など全く意識していないからです。

実際に鏡を見ながら歌うと僕の肩は普通に上がっており、いわゆる胸式呼吸の状態です。
しかし何の問題もなく高音が出せますし、息継ぎが大変な曲でも息が足りなくなる事はほとんどありません。

ですが当時の僕は本の通りに腹式呼吸も練習していました。
この本では腹式呼吸も練習に取り入れてみるのも良いと思います。

注意2:音源は付属のCDのみで、ダウンロードができない

昨今のボイトレ本の形式は「電子書籍+音源をWEBサイトからダウンロード」が流行りです。
それに対して、この本は「紙面+CD付き」の形式です。

視聴するだけならCD/DVDプレーヤーは安価に購入できますので、PCを持っていれば問題ないでしょう。

しかしPCを持っていない場合、家族や友人からPCを借りるなどの対処が必要です。

音源に沿ってトレーニングできる事に大きなメリットがある本ですので、環境が無い方はご注意ください。

喉の柔軟性のエッセンス「フースラー本」

喉の力みから開放された

この本のポイントは、
なんといっても「がなり声」を扱う事です。

がなり声を出し慣れてくると、ジャイアン本だけではどうしても解消されなかった高音での少しの力みが解決しました。

さらには喉仏を上げる、いわゆる「ハイラリンクス」も間違いではなく、非常に重要な動きであることが理解できます。

ハイラリンクスも操れることで得られる声質があり、歌の中でも非常に役立ちます。

あらゆる喉の状態をコントロールできる状態、つまりは柔軟性の高い喉を手に入れることで、歌のレベルが飛躍的に伸びたと実感しました。

注意1:難易度は高め

1冊目でご紹介した「ジャイアン本」に比べ、圧倒的に難易度が高いです。

裏声のトレーニングではhihi域に近い非常に高い音まで扱い、更にはガム発声(がなり声)の練習まで含まれます。

とくにがなり声を普段出し慣れていないと、1秒出すだけで喉が痛くなってしまうと思います。
僕自身もそうでした。

少なくともジャイアン本のトレーニングを満足にできるようになってから取り組みましょう。

がなり声は毎日継続することで喉が痛くなることはなくなります。
痛みを感じたらその日はがなり声のトレーニングを終了しましょう。
毎日少しずつがなり声を出す事で、確実に上達していきます。

注意2:近所迷惑に注意

ジャイアン本とは異なり、小さい声での練習は推奨されていません。
自然な声の大きさでの練習が必要になります。

そのうえトレーニング用の音源を聞くとわかりますが、「奇声」と思われるような声のトレーニングが含まれます。

家族の前でやるには非常に抵抗があると思います。
私は家族がいる中でやっていましたが・・・笑。

周りから心配されないように、練習場所には注意しましょう。

注意3:個性的すぎる内容も

この本は、いわゆる「アンザッツ」をベースに理論が展開されます。

専門用語を避けてアンザッツを簡単にご説明すると、声の当て方、声を出す方向に着目した練習方法です。
特定の声質を出すと、喉の中にある様々な筋肉のうち、特定の筋肉が強く使われます。
それを利用していくつかの声質を出す事で、喉の必要な筋肉を強化していくことができるというものです。

更にそこから派生し、様々な理論が展開されています。

しかしトレーニングをしていく上では、そこまで深い理論を理解する必要はありません。

「なぜそのトレーニングをするのか?」
それを理解する最低限の内容だけ頭に入っていれば大丈夫ですよ。

私達の目的は歌が上手くなることであって、発声の専門家ではありませんからね。

まとめ:2冊のボイトレ本を軸に高音発声を手に入れる

  • まずは「ジャイアン本」で高音発声とビブラートを手に入れる。
  • ジャイアン本のトレーニングと歌の練習を続けて、マスターしたと感じてから+3ヶ月は続ける。(僕はこの本だけを2年続けた)
  • ジャイアン本が完璧になったら「フースラー本」も練習に取れいれる。

僕が高音発声を手に入れたのは以上の練習です。

是非参考にしてくださいね!

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